- JCM合同委員会(JC)は2026年7月31日、電子的手段による決定として、フィリピンと日本間のJCM規則・ガイドラインを採択した。
- 同時に、植林・再植林による炭素除去を対象とした方法論案「PH_AM005」を承認した。
- あわせて、韓国標準協会など4機関を新たにJCMの第三者機関(TPE)として指定した。
やさしい解説
JCM(二国間クレジット制度)は、日本と協力国が共同で温室効果ガスの削減・吸収プロジェクトを実施し、その成果をクレジットとして両国間で分け合う制度です。今回の発表は、日本とフィリピンの間でこの制度を動かすための基本ルールと、森林づくりによるCO2除去の計算方法、そしてプロジェクトを審査する第三者機関が、まとめて決定されたという内容です。
用語解説
- JCM(二国間クレジット制度): 日本が協力国と二国間で協定を結び、温室効果ガスの削減・吸収プロジェクトを実施して、その成果をクレジットとして両国間で分配する制度です。経済産業省と環境省が共同で運営しています。
- 合同委員会(JC): JCMの協定を結んだ日本と相手国が共同で設置する意思決定機関です。制度の運用ルールの決定や、個別の方法論の承認、審査機関の指定などを行います。
- 方法論: プロジェクトがどれだけ温室効果ガスを削減・吸収したかを計算するための、あらかじめ承認された手順書です。プロジェクトはこれに沿ってクレジット量を算定します。
- 第三者機関(TPE): プロジェクトの温室効果ガス削減・吸収量の算定が正しく行われているかを、実施者から独立した立場で審査・検証する機関です。JCMでは合同委員会がこの機関を指定します。
実務影響
フィリピンでJCMプロジェクトを計画・実施する日本企業にとっては、両国間の規則・ガイドラインが整備されたことで、制度運用の基盤がより明確になったといえます。植林・再植林分野の方法論PH_AM005が承認されたことで、同分野でのプロジェクト組成・クレジット創出に向けた具体的な算定手順が整いました。第三者機関が新たに4機関指定されたことで、審査を依頼できる機関の選択肢が広がる可能性があります。
カーボンリンクの見解:森林由来クレジットへの関心が国内外で高まる中、フィリピンにおける植林・再植林方法論の承認は、JCMを通じた森林分野のプロジェクト組成を検討する事業者にとって参考になる動きと考えられます。TPEの選択肢が広がったことで、今後の審査スケジュールや費用感にも変化が生じる可能性があり、注視が必要です。
決定文書
合同委員会(JC)は、電子的手段による決定として、規則・ガイドライン、方法論案、および第三者機関(TPE)の指定を採択した。
規則・ガイドラインの決定
- フィリピンと日本間のJCM規則・ガイドライン(Joint Crediting Mechanism Rules and Guidelines between the Philippines and Japan)
方法論案の承認
- PH_AM005「植林・再植林による炭素除去の強化」(Enhancing carbon removals through afforestation/reforestation)
TPEの指定
- 韓国標準協会(Korean Standards Association)
- Ampere for Renewable Energy
- 4K Earth Science Private Limited
- EcoLance Private Limited
原文の重要箇所(参考)
“The Joint Committee adopted the decision on Rules and Guidelines, a proposed methodology and designation of TPEs by electronic means.”(抄訳: 合同委員会は、電子的手段による決定として、規則・ガイドライン、方法論案、およびTPE指定を採択した。)
“PH_AM005 ‘Enhancing carbon removals through afforestation/reforestation'”(抄訳: 今回承認された方法論の名称は「植林・再植林による炭素除去の強化」。)
“Joint Crediting Mechanism Rules and Guidelines between the Philippines and Japan”(抄訳: 採択された規則・ガイドラインの正式名称は「フィリピンと日本間のJCM規則・ガイドライン」。)
関連解説
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- 森林・ブルーカーボン方法論の実装ガイド|J-クレジット・Jブルークレジットの創出と買い手評価
出典:JCM JCM Information – Electronic Decision by the JC|原文発表日時: 2026-07-31|当記事公開日時: 2026-07-31 15:32 JST
本記事は一次資料をもとにAIの補助で下訳・構成し、編集部が原文と照合したうえで公開しています(確認日: 2026-07-31・編集方針)。

